病気を近づけない体のメンテナンス

目<上>専門医が指摘する「スマホ老眼」を招く3つの悪習慣

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「遠くを見るときは、毛様体筋がリラックスして水晶体が薄くなります。近くを見るときは、毛様体筋が緊張して水晶体が厚くなります。しかし、本物の老眼は加齢によって水晶体自体が硬くなってピントが合わせにくくなる。一方、スマホ老眼の原因は毛様体筋の疲労です。本物の老眼は加齢による目の変化なので治りませんが、スマホ老眼は目の調節機能の一時的な不具合なので、少しの気づきと工夫で元に戻すことが可能です」

 しかし、スマホの使い過ぎを改善しないでスマホ老眼を放置していると、肩凝りや頭痛を悪化させる。それにスマホのディスプレーからはブルーライトが発せられるので眼精疲労を引き起こしたり、夜間の使用は睡眠のリズムを乱す。睡眠障害から慢性疲労はもちろん、うつ病の発症にもつながりかねないのだ。

 また、ゲームプレーなど長時間のスマホ操作は画面を凝視するので、まばたきの回数が減少しドライアイに直結する。特にゲームは、せめて「1日1時間」に抑えた方がいいという。

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