科学が証明!ストレス解消法

仮眠を26分とると仕事のパフォーマンスが34%向上する

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

“寝ないで頑張る”という精神論に美徳を感じる方もいるかもしれませんが、積極的に昼寝を取り入れていった方が心身に◎。カリフォルニア大学バークレー校の研究(2011年)によると、同じレベルの学力を持つ被験者たちに記憶力テストを行ったところ、「寝ないグループ」より「昼寝グループ」のほうが成績が良かったという結果も出ているほどです。“覚醒させるための昼寝”を取り入れる方が、仕事を積極的にはかどらせるためには大事なのです。

 また、昼寝は健康面においても重要性が説かれていて、ギリシャのアテネ大学の調査(2007年)では、成人を対象に30分間の昼寝を週に3回以上とっている人は、心臓病死のリスクが約37%低下することも明らかになったそうです。この数字を聞いて、目が覚めた人も多いのでは?

 昼寝と聞くと、日本人は良いイメージを持たない人が多いですが、スペインではシエスタといって習慣になっているほど。冴えさせるためにあえて寝ることが大切なのです。

3 / 5 ページ

堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

関連記事