食物繊維の豊かさも見逃せません。100グラム当たり2.8グラム含まれるうち、便通をよくする働きのある不溶性食物繊維が2.5グラム含まれます。寝ている時には腸がよく働くので、夕食に食べて整腸作用をアップさせることができそうです。
そのほかにも、抗酸化物質のひとつであり、体内では活性酸素を取り除く働きなどがあるポリフェノールが多く含まれます。小松菜やピーマンなどの緑黄色野菜と同程度のポリフェノールを含んでいるほどです。
一般的な茹でタケノコは、若干水に溶けやすいビタミンが流出し、カリウムが100グラム当たり470ミリグラムと少なくなる以外は、あまり栄養価は変化しません。逆に、食物繊維は3.3グラムに増えます。水煮缶詰に加工されると、特にカリウムが77ミリグラムまで減ってしまいます。生がおすすめです。
タケノコを塩蔵した、いわゆるメンマにすると全体的に栄養素が減ってしまうのですが、食物繊維は2.8グラムから3.5グラムまで増えるというメリットもあります。
いつ食べるか、どのような加工を施したものを食べるか。ご自身の目的に応じて召し上がってみてはいかがでしょうか。
時間栄養学と旬の食材