55秒未満ですべての便がするっと出ない人は腸内環境が悪い

便の形状分類に使われている「ブリストルスケール」

「腸内環境を整えてバナナ便に近づけるには、生活習慣の見直しが大切です。高脂質・高カロリーの食事を控え、水溶性食物繊維が豊富なゴボウなどの野菜や海藻類、納豆やキムチなどの発酵食品、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖が含まれるバナナやハチミツ、腸の働きを活性化するDHAやEPAが多い青魚を意識して取るのがおすすめです。また、軽いジョギングやウオーキングといった強度が高すぎない運動も腸内環境を改善します」

 さらに、ストレスも見逃せない。「腸脳相関」と言われるほど腸と脳は密接に関わっていて、過剰なストレスを受けると腸の状態が悪くなる。

「その日、印象に残った出来事、その時に生じた感情と考え=認知を分析し、食事や排便を記録する日記をつけるのが効果的だと証明されています。腸に影響を与える考えや、どんな食事を食べるとお腹の調子や便の状態が悪くなるのかが『見える化』され、具体的な改善策が見えてきます。するとストレスが軽減して腸の状態も整ってくるのです」

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