新型コロナウイルスの流行で突然に不幸になった方がたくさんおられることを思うと、初めて爺になった私が孫に会えずにいて、写真や動画でガマンしているのは当然の話です。それでも、孫に触れてみたい、風呂に入れてみたい。そう思うのです。
癌研究会付属病院(現がん研有明病院)の院長だった西満正氏は、小児科病棟を回診して「幼子の匂いに勝るものなし」と詠みました。血がつながっているとか、DNAがつながるとは、天からいただいた“心の魔術”なのでしょうか。閉塞感の中でも、目に見えない元気をくれるのです。
がんと向き合い生きていく