ピルは避妊を目的にして60年ほど前にアメリカで誕生しました。日本で承認されたのはそれから40年近くたった1999年、ミレニアムに湧いていた時代のことです。元々は避妊薬として開発されたピルですが、使用されていく中で生理痛を改善し、生理の量を減らす効果があることがわかりました。
そこで2008年には生理痛の改善を目的としたピルが日本でも承認されました。発売から10年経過した2018年には、保険診療薬のピルの売り上げシート数は避妊目的の自費ピルと同じぐらいの数になっています。これは現在ピルを飲んでいる日本人女性の半分近くかそれ以上が婦人科の治療のためにピルを飲んでいる、ととらえることもできます。
■産婦人科医の私がピルを飲み続ける理由
ピルは生理痛以外にも生理前のイライラやニキビの治療にも使用されます。かくいう私も、ピルユーザーの一人です。2年前に生理前のイライラをきっかけに飲み始めました。
巣ごもりGWだからこそ知る「ピルの効能」