一般的な風邪のように治れば1日か2日で普段の状態に戻り、食べたり飲んだり動いたりできるようになるとはいかないのが新型コロナなのです。
ですから、とにかく感染しないことが何より重要で、そのために現時点で打てる最も有望な手段がワクチン接種といえます。ワクチンを承認したアメリカ食品医薬品局(FDA)は「心血管障害の患者が接種しても安全である」としていて、血液をサラサラにする抗凝固剤を服用している人にも、注射部位での出血などに十分注意すれば安全に接種可能と発表しています。
それでも不安だという患者さんに対応するため、ワクチンを接種した当日に1日だけ経過観察入院できるようなシステムを考えています。ワクチンによる副反応は健康被害です。もしも被害を受けたときに誰が自分を守ってくれるのかというと、それは「医療」です。その医療をいちばんスムーズに提供してもらえる方法は「病院にいること」になります。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」