科学が証明!ストレス解消法

赤と青の法則 印象アップしたければ“信号無視”をしないこと

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 では勝負事の際は赤色を着用した方がいいかというと、そうとも言えないから面白い。赤色はモチベーションを高める一方で、威圧感を与えてしまう。赤色には興奮をあおる要素があり、攻撃性が強い色でもあります。カズレーザーさんのような芸人であれば個性として認識されますが、一般生活で赤色を取り入れ過ぎると、威圧感を与えかねません。

 半面、差し色としての赤は効果的。同じくロチェスター大学のエリオットとニースタが行った、同じ人物に赤色、青色などのシャツを着てもらい、それぞれの印象を異性にヒアリングした有名な実験(08年)があります。それによると、赤色が最も魅力的に映ったといい、この効果を心理学の世界では「ロマンチックレッド効果」と呼んでいます。トランプ前大統領をはじめ、政治家が演説をするときに、あえて赤色のネクタイを着用して強いリーダーシップ感を演出するように、赤色を効果的に取り入れると、良い印象を与えるということを示す別の実験も存在します。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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