ワクチン体験記 接種後の高熱に備えて休みの前日に打ちたい

2回目の後は要注意(代表撮影)

■接種後30分は安静にして様子をみる

 また、Aさんが勤務している病院ではおよそ500人の医療従事者がすでに接種を受けたというが、3人に「アナフィラキシー」の副反応がみられたという。アナフィラキシーは抗原が体内に入ることで表れるアレルギー反応で、複数の臓器や全身に急激な反応が出る。血圧低下や意識障害を伴って命の危機が生じるアナフィラキシーショックを引き起こすケースもある。

「アナフィラキシーの副反応が起こった場合を想定して、ワクチン接種後は会場に設置された待機所で15~30分ほど安静にして様子をみる決まりになっています。アナフィラキシーは接種後15分以内に起こることが多いからです。いきなりショック状態になって重篤な症状が出るのは極めてまれで、ほとんどは発疹が出たり、唇や舌が腫れるなどの軽い症状が表れることで判明します。アナフィラキシーがあった場合、アドレナリンを注射する処置ですぐに回復します。軽い場合は抗ヒスタミン薬の注射のみで治まることも多く、当院でも全員すぐに回復しました」

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