高齢者の1割が脊柱菅狭窄症 手術すべきベストなタイミングは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「たとえば薬で症状がまったくなくなっても、薬をやめて半年後、1年後、数年後にしびれや痛みが出てくることがあります。いずれは手術が必要になるケースも少なくありません。適切なタイミングで手術を検討した方がいいと考えています」

■タイミングを逃すと症状が消えずらくなる

 理由は4つある。まず、やがて「間欠性跛行」という症状が出てくる。しばらく歩くとしびれや痛みで歩けなくなり、休むとよくなるが、また歩き出すとしびれや痛みが出てくるもので、生活の質(QOL)が著しく下がる。

 次に、病歴が長引くほど、手術をしてもしびれが改善しにくくなる。

「特に、足裏のしびれは残りやすい。患者さんの中には『砂利を踏んでいるようだ』『皮を一枚挟んでいるよう』と話す方も。しかし、早い段階で手術を受ければ、しびれがなくなる可能性が高くなるのです」

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