高齢者の1割が脊柱菅狭窄症 手術すべきベストなタイミングは

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「足裏のしびれ」が起こるのは、脊柱管狭窄症の中でも「馬尾型」というタイプ。このタイプは陰部の感覚が鈍くなり、肛門括約筋もまひしやすくなるため、膀胱直腸障害、つまり尿漏れや便を我慢できないなどの症状が出る恐れがある。まれではあるが、馬尾型に椎間板ヘルニアや背骨の骨折が加わると一気に膀胱直腸障害がひどくなるケースもあるので早い段階で手術を受けた方がいい。これが3つ目の理由だ。

 さらに、手術時は全身麻酔をかけるため、肺や心臓の機能が落ちていると受けられない。手術を決意したはいいが、その前の検査で手術が不可能になった……という人が、少数ではあるものの、いるのだ。

 では、手術を検討すべきタイミングは?

「脊柱管狭窄症の手術は『日常生活や趣味で何らかの支障を感じた時』が“受け時”です。しびれや痛みがそれほどひどくなくても、ゴルフや山登り、旅行を存分に楽しみたいから受ける、という人もいます」

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