繰り返すつらい頭痛の原因は「帯状疱疹ウイルス」だった

写真はイメージ

「群発頭痛と同様に、片頭痛でアロディニアが見られる患者さんには、三叉神経領域に帯状疱疹の症状が出る患者さんが少なくなく、そういう場合、帯状疱疹ウイルスの抗体価が上昇している。アロディニアは片頭痛の治療薬であるトリプタン製剤が効きづらいのですが、帯状疱疹治療で用いる抗ウイルス薬を5日間投与するとアロディニア症状が軽減しました」

■脳血管障害や認知症とも関係

 帯状疱疹ウイルスは頭痛以外にもさまざまな病気のリスクを高めることが近年、分かってきている。

 脳血管障害、アルツハイマー型認知症、多発性硬化症、顔面神経まひ、片側性眼瞼けいれんなどだ。清水医師の知人(50代)にも、頭部に帯状疱疹を発症した2週間後、脳の椎骨動脈解離を起こした人がいる。

「最初の帯状疱疹ではMRIは異常がなく、抗ウイルス薬で治りました。ところが2回目は、抗ウイルス薬では治りませんでした。私のところに連絡があり、すぐ来院してもらいMRIを撮ると、脳の椎骨動脈解離を起こしていたのです」

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