独白 愉快な“病人”たち

肺がん・脳転移と闘う医師の関本剛さん「標準治療を信頼」

関本剛さん(提供写真)

 腫瘍に伴う身体症状は、咳、胸の痛み、頭痛がときどき。でも、毎日強い痛み止めを飲まなければならないほどではありません。ただ、はじめは「意外と大丈夫だな」と思っていた抗がん剤も最近はこたえるようになってきました。体力の衰えをヒシヒシと感じ、足のむくみやつりも気になってきたので、少し足を鍛えなアカンと思っています。

 仕事柄、死ぬことはそれほど怖くはありません。それでも、脳に転移が散らばっていると知ったときには大きなショックがありました。支えになったのは家族であり、友人たちのやさしさです。

 自分のことを案じてくれる人たちの気持ちがうれしくて、「グズグズ言うてもしょうがない。死ぬまで生き抜くぞ!」と変化していったように思います。

■人間は人生を最後まで泳ぎ切る力を持っている

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