病気を近づけない体のメンテナンス

肺<上>ティッシュ飛ばしテストと呼吸筋ストレッチで衰え改善

機能のピークは20代だが…

「肺は、自ら膨らんだり縮んだりすることができません。肺の周囲にある呼吸を行うための筋肉が、肺の収まっているスペース(胸郭)を動かして肺を膨らませたり、しぼませたりしています。この呼吸に使う筋肉を総称して『呼吸筋』といいます。呼吸筋も20代をピークに、だんだん衰えてきます。呼吸筋が衰えると、少しの運動で息苦しくなったり、気管に入った病原体を吐き出す力=咳が弱まるので、病気のリスクが高まります」

 呼吸筋は約20種類あるが、主な呼吸筋は「肋間筋」と「横隔膜」。補助的なものとして「腹直筋」や「胸鎖乳突筋」などがある。

 肋間筋は肋骨と肋骨の間にある筋肉で、息を吐くときに使う「内肋間筋」と、吸うときに使う「外肋間筋」がセットになっている。

 この肋間筋を使う呼吸が、上体を起こした状態ですることが多い「胸式呼吸」になる。

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