病気を近づけない体のメンテナンス

肺<上>ティッシュ飛ばしテストと呼吸筋ストレッチで衰え改善

機能のピークは20代だが…

 横隔膜は肋骨の下端にあるドーム状の大きな筋肉。横隔膜が縮むと下に動いて肺が大きく膨らみ、緩むと上に動き肺がしぼむ。この横隔膜を使った呼吸が、あおむけに寝たときに自然と起こる「腹式呼吸」だ。

「呼吸筋の状態は、医療機関でスパイロメーターという機器を使い、肺活量や吐く勢いを調べることで『肺年齢』として詳しく把握することができます。家庭で行える肺年齢を調べる簡易的な方法に『ティッシュ飛ばしテスト』があります。しかし、やり方が悪いと正確性に欠けるので、判定はあくまで目安として理解してください」

「ティッシュ飛ばしテスト」のやり方はこうだ。テーブルの上にティッシュペーパーを1枚ふんわりと置き、120~180センチくらい離れた位置から思いっきり息を吐く。どれくらい離れた位置からティッシュを吹き飛ばせたかを確認する。ティッシュからの距離とおおよその肺年齢は次のようなものだ。

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