ハーバード・ビジネス・スクールのブルックスの研究(2013年)では、「脳はリラックス状態以上に興奮状態にある方が、ポジティブな状態だ」と主張しています。ブルックスは、不安な状態からリラックスした状態に落ち着かせるよりも、不安な状態から興奮状態に移行した方がパフォーマンスが上がることを実証しています。
もちろん、コロナそのものへの不安を興奮に置き換えるのは難しいでしょう。ですが、生活や仕事の中で抱える不安においては、ブルックスの研究は一助となるはずです。研究では、100人以上の被験者に対して、見知らぬ人の前で歌わせたり、ビデオカメラの前でスピーチをさせたり、計算問題を解かせたりといった緊張状態で行いました。
その際、【グループ1】実験前に「興奮している!」と声に出したグループ【グループ2】実験前に「不安だ!」と声に出したグループ【グループ3】実験前に何も言わなかったグループ――という具合に3つのグループに分けて比較をしたのですが、【グループ1】の被験者は相対的に良いパフォーマンスを見せたといいます。
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