科学が証明!ストレス解消法

「不安」は知性の証拠 逆らわずに受け入れた方がいい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「落ち着こう」「自分は大丈夫だ」とリラックスさせるよりも、「この状況にワクワク(興奮)する」と自らを奮い立たせた方が効果的だと述べ、無理にプラス思考になる必要もないと、研究では提唱しています。

 先述したように、人間は不安から逃れられません。であれば、拭い去ろうとするよりも、不安を受け入れてノリノリになった方がいい。

「感情を抑制することが、より良い決断につながるというのは間違いだ」とは、リスボン大学の著名な神経学者・ダマシオの言葉です。不安な状態にあるから、状況をより客観視できる。それを抑制することは、実はとてももったいない。不安を覚えるから、あれこれ努力したり、対処方法を講じる。「不安は知性の証拠」と、覚えておいてください。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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