【A】「コロナウイルス(RNAウイルス)の構造は1本鎖で、複製する役割を果たす対の鎖を持っていないので、RNA同士を複製し、自らを増やし続けます。その過程で塩基配列(核酸を構成するRNAの構成要素の配列)のコピーミスが起これば、変異したRNAウイルスが出現します。そのため変異に際限はなく、理論上は四重、五重ウイルスが出現することも考えられます」
【Q】病原性の強いインド型の変異ウイルスにワクチンは効くのか
【A】「RNAウイルスは一度変異を起こすとそれを修復する遺伝子がないので、非常に高い確率で新しい変異ウイルスが出現するのが特徴。治療薬が確立していない現在、まずは、感染が少ないうちにPCR検査をし、拡大を抑えること。ワクチンの有効性を高めるには、二重、三重変異ウイルスのmRNAを従来型ワクチンに追加する方法が考えられます。または従来型のワクチンを打つ回数を2回から3回に増やすなどでも、十分な予防免疫が得られるでしょう」
新型コロナワクチンの疑問に答える