独白 愉快な“病人”たち

直腸がん克服 アクション俳優の松田優さん救った握力グリップ

松田優さん(C)日刊ゲンダイ

 手術は開腹手術で6~7時間かかりました。約1日集中治療室にいて、大部屋に移って3週間ほどで退院しましたが、退院した頃はまだ1分間も立っていられないくらい弱った状態。体重は11キロも減り、そこからのリハビリが大変でした。

 肛門近くを手術したので、術後しばらくはオムツが必須。さらに腹筋を切っているのでベッドの上で起き上がってもいられない。1日に20回ぐらいトイレに行きたくなって夜も眠れないし、シャワーもやっとの“おじいちゃん”状態でした。

■握力と同時に括約筋を鍛える方法を独自で開発

 動けないので「元に戻れるのか?」とか「再発したらどうしよう?」といった不安が大きくなるばかり……。そんな時、たまたま手の届くところにあった握力グリップを持って握ってみたんです。筋トレをしていると前向きな気持ちになることに気づいて、握力グリップにハマりました。

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