時間栄養学と旬の食材

ワカメは夜がおすすめ 塩分やコレステロールを排出する働きが

茎ワカメ

 日本人によく食べられているワカメは、縄文時代の遺跡からも見つかっています。古事記や日本書紀に記載されるように古くから食用とされ、漢字では「若布」と書くことも。ワカメに含まれる栄養素が若返りの妙薬とされていたことが由来といわれています。

 そんなワカメは、加工方法や部位によって呼び方やエネルギーが異なります。今の季節は新ワカメが出回り、湯通しされた「生ワカメ」(100グラム16キロカロリー)、湯通し後に塩蔵した「塩ワカメ」(同11キロカロリー)があります。塩ワカメを塩抜きして乾燥した「乾燥ワカメ」(同117キロカロリー)は一年中あります。乾燥ワカメは水で戻す前の状態でのエネルギーなので、戻した後のエネルギーは12分の1になります。かなり低エネルギーです。

「メカブ」や「茎ワカメ」も部位が違うだけでワカメです。他にもさまざまな栄養素が含まれています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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