まず、タンパク質の合成、エネルギー代謝、発育に欠かせない甲状腺ホルモンを構成する役割を持つ「ヨウ素」。ヨウ素が不足する、もしくは閉経後の女性の過剰摂取は甲状腺ホルモンの異常を引き起こすこともわかっています。取り過ぎ、取らなさ過ぎ、双方を考慮するためにも、厚労省で定められている「1日約7グラムの乾燥ワカメ」を摂取の目安にするといいでしょう。
次に高血圧の原因となるナトリウムとくっついて排出を促し、血圧を安定させてくれる「アルギン酸」。水に溶けやすい食物繊維のひとつで、余分なコレステロールを吸着して排出する働きも!
そして、免疫細胞を活性化させたり、胃の調子を整えたり、アレルギーの緩和作用や生活習慣病の予防効果が報告されている食物繊維「フコイダン」。アルギン酸やフコイダンなどはワカメのねばりやヌルヌルの正体です。ぬめりは取らずに食べるのがいいでしょう。
時間栄養学と旬の食材