「ビタミンや食物繊維が豊富だから毎日、果物を食べています」と言う患者さんは少なくありません。特に、テレビで「ビタミンCを摂取すると感染症にかかりにくくなる。ビタミンCはミカンやイチゴなどに豊富」といった取り上げ方をされると、「食後にミカン」「食後にイチゴ」という患者さんが増えます。ミカンは小さく、手軽に食べられますから、1日に2個も3個も食べる方もいます。イチゴにコンデンスミルクをかけて食べる方も。
しかし、ミカンやイチゴといった果物は“甘いもの”と考るべき。近年は糖度の高い果物が多いですから、体にいいと思って食べていた果物が血糖コントロール不良を招いていたということはよくあります。
パンも要注意。たいていのパンは製造過程で砂糖やバターを使っており、合わせるおかずもベーコンやスクランブルエッグなど高カロリーなものになりやすいので、主食としてはあまりお勧めできない。
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