急性の頭痛はしばらく安静にすれば痛みが治まるか、症状を改善するために消炎鎮痛剤が一般的に使われます。慢性の頭痛の場合は急性とは異なり、緊張型頭痛では筋弛緩薬や抗不安薬、片頭痛と群発頭痛の治療にはイミグランやゾーミッグといった脳血管の拡張を抑える薬が使われます。予防には、降圧薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などが用いられます。
最近では、1カ月に1度注射するタイプの予防薬「エムガルティ」が発売されました。CGRPという物質を抑えることで、血管拡張や炎症反応を止める画期的な新薬として注目されています。いずれにせよ処方箋が必要な薬ですし、命に関わる病気が隠れていることもありますから、激しい頭痛や長引く頭痛がある場合には病院を受診しましょう。
身近な病気の正しいクスリの使い方