空腹感なくリバウンドしにくく美しい体になる「最善の断食」

運動より楽かも

 コロナ太りがいよいよヤバくなっている人は、ファスティング(断食)に挑戦してはどうか? 筋肉量を維持しながら脂肪だけを落とせるという「坂田式オプティマム・ファスティング(最善の断食)」を提唱する薬剤師の坂田武士氏に、その方法を聞いた。

 なぜ、「筋肉量を維持しながら脂肪だけを落とす」ことが重要なのか?

「ダイエットというと、体重にばかり目が行きがちですが、たとえ体重が減っても、筋肉や水分の量が減って体脂肪がついたままでは美しい体になれず、基礎代謝(安静時の消費エネルギー)が落ちてリバウンドしやすくなります」(坂田氏)

 高齢者においては、筋肉量の減少はサルコペニア、フレイルを招く。つまり、筋力や身体機能が低下し、転倒・骨折、寝たきりのリスクが高まり、虚弱状態で健康障害を起こしやすくなる。

「人間の体の主な構成成分は水分、タンパク質、脂質の3つで、ダイエット中もこれらを適切量取ることは必要です。一方で、長年乱れた食生活を送って内臓が疲れていると、食事からの栄養素の消化→吸収→輸送→代謝→排泄の流れが滞り、脂肪や老廃物をため込む太る体質になってしまう。そこで、体が喜ぶ栄養素を取りつつ消化器官を休ませ、消化から輸送までの一連の流れをスムーズにする。これがオプティマム・ファスティングなのです」

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