独白 愉快な“病人”たち

前立腺がん克服した吉川精一さん「主治医の言葉に救われた」

吉川精一さん(本人提供)

 とはいえ、まだ薬は飲んでいますし、生活は規則正しく健康的ですよ。朝は6時30分に起きて新聞に目を通して、パソコンで雑感などを書き、夕方には散歩を毎日4000~5000歩。何より忘れてはいけないのは声の維持です。毎日4分間のニュース原稿を読んで、歌は必ず7曲歌っています。

 現実的にはコロナ禍で仕事はあまりありませんが、いつでも仕事ができる準備はできています。個人的にはアニメの声優をやってみたい。なかなかお声がかかりませんけれどね(笑い)。

(聞き手=松永詠美子)

▽吉川精一(よしかわ・せいいち)1941年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、NHKに入局。日本各地の地方局を経験して、81年から東京勤務になる。「ひるのプレゼント」「連想ゲーム」「のど自慢」「紅白歌合戦」などの番組司会を務めた。定年退職後、57歳で演歌歌手に転身し、現在までに14曲のCDをリリースしている。

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