■何もしないで良くなる場合も
10日後の組織検査の結果は「壊死性リンパ節炎」という診断でした。Kさんには聞いたことのない病名で、外科から血液内科に回ることになりました。
そして血液内科の医師から、「悪いものでなくて良かったですね。壊死性リンパ節炎の原因はよく分かっていません。何もしないで良くなる方と、ステロイドホルモンを使って良くなる方が半々くらいです。ステロイドホルモンを出してみましょう」との説明がありました。
処方されたステロイドホルモンを夕方から内服したところ、翌朝にはリンパ節は小さくなっていて、1週間後にはほとんど触れなくなりました。
血液内科の医師は「腫れはほとんど消えましたね。良かったです。薬はもう必要ないと思います」と言って、さらにこんな話が続きました。
がんと向き合い生きていく