病気を近づけない体のメンテナンス

膝<上>変形性膝関節症を軽減する歩き方と姿勢 専門医が伝授

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「膝痛に気づいたら、きちんと整形外科を受診してシロクロはっきりさせるべきです。早めに診断をつけて、『自分は変形性膝関節症という病気を抱えている』という自覚ができると、膝を大切に扱うようになるし、早めに予防対策を行うようにもなります。そういう意識を持っているかどうかで、膝の状態の進行や悪化を抑えられることも少なくないのです」

 ただし、受診して変形性膝関節症の診断がついても、整形外科でできる治療はあまりない。軽症や中等症の段階でできることは、せいぜいヒアルロン酸を注入したり、炎症で水がたまった時に水を抜いたりするくらい。

 それも必要なければ「しばらく様子を見ましょうか」となる。基本的に、膝痛で整形外科ができることは「保存療法で様子を見る」と「手術をする」の2つしかないという。

 では、軽症や中等症なら保存療法(外来処置)だけでいいのかといえば、そうではない。膝痛をこれ以上進行させないために、行うといいケアや予防の対策法はいろいろある。しかも、軽症であればあるほど使える策は多いし、その策が効果を発揮しやすくなるのだ。

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