薬剤性眼瞼けいれんにご用心 まぶたのピクピクから始まり…

写真はイメージ

「この女子学生は質問表で5個以上に該当していて、瞬目テストは『軽瞬』『速瞬』がうまくできませんでした。目を開けるよりつぶっている方が楽と言い、光を見るとまぶしいとも話していました」

■原因薬をためるのは難しい

 眼瞼けいれんの患者はドライアイを併発していることが多い。「シルマーテスト」(試験紙を下まぶたの両端に挟んで涙の量を計測するテスト)をすると、やはりこの女子学生はドライアイも併発していたことがわかった。

「話を聞くと、勉強が忙しくてよく眠れず、4年ほど睡眠薬を飲んでいたということでした。眼瞼けいれんは、『片側顔面けいれん』やけいれん箇所が限られていて瞬目に異常のない『眼瞼ミオキミア』『眼瞼下垂』『パーキンソン病』などとの鑑別が必要です。それを行ったうえでこの女子学生の患者さんは『ドライアイ合併の薬剤性眼瞼けいれん』と診断しました」

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