薬剤性眼瞼けいれんにご用心 まぶたのピクピクから始まり…

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 残念ながら眼瞼けいれんに根治療法はなく、対症療法で症状を抑えつつ、基本的に一生付き合っていくことになる。

 ただし、薬剤性眼瞼けいれんの場合は、その原因となる薬剤を中止すれば治る場合も多い。しかし、薬の中断は症状を悪化させる可能性があるうえ、離脱症状(睡眠障害、不安、筋肉痛、振戦、頭痛、嘔気、体重減少、発汗、霧視、変視症、感覚過敏、感覚鈍麻、動揺感など)が起こる可能性があり、原因薬の減量・中止が困難なことも多い。

「そのため、原因薬を中止または減量する場合には、その薬を処方した医師と協力したうえで、慎重に行うことが必要になります。ただ、この女子学生は“勉強のために睡眠薬を今すぐに手放すことはできない”ということもあり、服薬治療や手術でなく、即効性があり、3~4カ月の効果が継続するボツリヌスを眼瞼に注射する治療法を選択しました」

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