しかし、みなさんはそもそも、ご自身の血圧を把握しているでしょうか? 古いデータになりますが、「NIPPON DATA 2010」などの調査によると、日本の高血圧病者数4300万人のうち、57%しか治療を受けておらず、治療を受けている患者の50%しか基準血圧(当時)の140/90㎜Hg未満にコントロールされていない。
高血圧の人ですらそうなのですから、健診を受けていない人や、基準値を超えていて再検査と言われたけど病院に行っていない人は、血圧を把握していない人が大半だと思います。家庭用血圧計をぜひ1台購入し、毎日決まった時間、決まった条件での血圧測定を始めていただきたい。
血圧は、季節や時間帯で数値が変わります。年1回の健診で正常血圧でも、現在の血圧もそうとは限りません。特に、健診の時期が春先の場合、血圧は秋冬の方が春夏より高くなりがちですから、数値が変わっている可能性が考えられます。だからこそ、家庭での血圧測定が大事なのです。
進化する糖尿病治療法