■噛まれる場所は「手」と「足」で7割
ムカデは、昼間は石や枯葉の下、物陰などに隠れていて、夜になると活動を始めます。民家やテントなどに侵入する習性があり、寝ている人の首筋や顔を這いまわることがあります。それを無意識のうちに手で払いのけようとして、咬まれる人が多いのです。
被害者はあまりの痛みに飛び起き、夜間救急に駆け込むことになります。ある地方中核病院の報告によれば、患者の約6割が自宅内で受傷しており、半数以上が夜間救急を受診しているとか。海外でもまったく同様で、たとえばオーストラリアの統計では、患者の半数が自宅、また半数が夜に咬まれているそうです。 受傷部位は手が最も多く(4~5割)、次いで足(2割)となっています。手が多いのは、ムカデを払いのけようとして咬まれるからです。また、ムカデは靴の中に潜り込む癖があるため、朝になって履こうとした途端、咬まれるケースもあります。テントなどで宿泊する人は、靴の確認を怠らないよう注意が必要です。
あなたを狙う「有毒」動物