病気を近づけない体のメンテナンス

膝<下>変形性膝関節症の進行を抑える食事・運動のやり方

写真はイメージ

「中等症の時期にやっておくかどうかで、とても大きな差がつくことがあります。それは自分がO脚かどうかをチェックして、O脚が進み始めていたら即座に手を打つこと。O脚が進むと、体重をかけたときに膝関節の内側ばかりに大きな力がかかるようになって、その部分の軟骨がすり減りやすくなります。だから、できるだけO脚が軽度のうちに対策を取った方がいいのです」

 O脚のチェック法は、つま先を揃えて両足をビシッと閉じて立ち、「気をつけ」の姿勢を取る。このとき左右の膝の間に指2本分以上の隙間があったら、O脚の可能性がある。加えて、普段履いている靴の底をチェックして、外側ばかりすり減っていたらO脚の可能性がかなり高い。O脚自体を治すのは難しいが、O脚の進行を予防する簡単な矯正方法がある。それは、「足の外側を高くしたインソール」を靴に入れること。インソールで足の左右外側を高くすると、膝を内側に寄せる力が働く。すると、O脚の進行を防げるし、膝関節の内側の骨がぶつかりにくくなり、軟骨の摩耗を抑えられるわけだ。

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