進化する糖尿病治療法

女性は更年期以降に血糖値とコレステロール値が高くなる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、1日の塩分摂取量の基準は男性7・5グラム未満、女性6・5グラム未満。日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン2019では、高血圧の人の減塩目標量は1日6グラム未満。WHO(世界保健機関)では1日5グラム未満としています。

 すでに高血圧なら6グラム未満、そうでなければ6・5~7・5グラム未満を目指しましょう。1日6グラムなら、品数が少ない朝、昼で1~2グラム、品数が多い夜で4~5グラムという感じです。

 どのくらいの量になるか、イメージがつきづらいと思いますが、食品の例を出すと、食パン6枚切り1枚で0・8グラム、塩サケ1切れ0・7グラム、アジの干物1枚1・4グラム、梅干し1個2・2グラム。

 外食に含まれている食塩量の目安としては、ざるそば2・7グラム、きつねうどん5・8グラム、コンビニの唐揚げ弁当3・3グラム、おにぎり(明太子)1個1・2グラム、ラーメン6グラム、ファストフードのハンバーガー1・5グラム(出典は「毎日の食事のカロリーガイド改訂版 女子栄養大学出版部」)。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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