時間栄養学と旬の食材

ゴーヤーは日焼け対策に レモンより多くビタミンCが含まれる

ゴーヤー(C)日刊ゲンダイ

 100人の2型糖尿病患者を対象にゴーヤーを食べた研究では、86人で空腹時血糖と食後過血糖の両方が改善し、5人では空腹時血糖のみの改善が認められています。その他、ゴーヤージュース(50ミリリットルを1日1~2回)を飲んだ18人の糖尿病患者のうち13人で耐糖能が改善したという報告や、8人の患者にゴーヤーの乾燥粉末を7週間投与した後、空腹時血糖と耐糖能が改善したという研究もあるのです。

 基礎研究の分野にはなりますが、抗ウイルス作用、抗炎症作用、コレステロール低下作用、抗がん作用なども報告されています。そして、モモルデシンは血糖値を下げる効果の他に、血圧低下作用、胃酸の分泌を促して食欲不振解消作用、整腸作用があることが認められているのです。さらに、β―カロテンや葉酸、鉄なども含まれるので、夏バテを予防し疲労回復のためにもゴーヤーは最適な食材といえるでしょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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