2020年11月の米国心臓病学会誌に米国ハーバード大学の研究チームによる「米国の男女における食事の炎症の可能性と心血管疾患リスク」が報告されている。
それによると、米国の大規模疫学調査から21万人のデータを解析したところ、加工肉や精製穀物、加糖飲料などの炎症性食品を多く取った人は緑黄色野菜やお茶といった抗炎症性食品を多く取った人に比べて、心臓病リスクが46%、脳卒中リスクが28%高かったという。
欧米では食事が炎症反応に及ぼす影響を評価する指標として「DII(食事性炎症基準)」が開発され、病気との関連の研究が進んでいる。
地中海食と並び長寿食といわれる和食を常とする日本人はどうか。国立がん研究センターの予防研究センターが2020年1月に公表した「食事調査票から得られた食事由来の炎症修飾能の正確さについて」によると、DIIスコアと炎症マーカーとの関連は日本人男性には見られたものの、女性では見られなかった。
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