特に注目されているのは、脳の血管に直接作用する可能性がある薬です。今年の高血圧の専門誌に発表された論文に、「脳に薬が移行するようなタイプのACE阻害剤やARBを使用することで、脳に移行しない薬と比べ物忘れを予防するような効果があった」というデータが発表されています。高血圧の薬は認知症予防に有効な可能性がありそうです。
医者も知らない医学の新常識
信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。