独白 愉快な“病人”たち

コロナかも…ほいけんたさん細菌性肺炎の不安を振り返る

マイマイクで100点を出すほいけんたさん(C)日刊ゲンダイ

 この1年、イベントはなくなるし、収入はガタ落ち。

 ただただ貯金を切り崩すだけの生活です。「こうなったら、カラオケ番組で2連覇して100万円取るしかない!」と奮起しまして、平熱に戻ってきた8月半ばからカラオケ店に通い始めました。

 並行して通院も続け、行くたびに採血とレントゲンを撮られました。「細菌がいたずらをしている」としか分からないまま、100万円がかかったカラオケ番組の本番は迫ってきます。でも、追い込み練習をしていると胸に痛みを感じるのです。肺活量に問題があるようでロングトーンが続かない。絶対に100点が出せる歌い込んだ歌でも、満点に届かないのです。

 そんな調子で迎えた本番は、案の定100点に届かず賞金は取れずじまい。それに懸けていたので落ち込みましたよ。

「細菌性肺炎」と病名が分かったのはそれから半月経った9月の半ばでした。すでに肺にあった影はほぼなくなり、本来の肺活量を取り戻していました。幸い後遺症はありません。

4 / 5 ページ

関連記事