突然、肩に痛みが…中高年は「肩腱板断裂」に気をつけろ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 では、具体的に痛みを取り除くには、どうしたらいいのか?

「しばらく安静にしているとある程度は痛みが取れますが、それでも痛みがある人には痛み止めなどの内服薬を出します。さらに夜に眠れないほどの痛みが続けばステロイド(副腎皮質ホルモン)や麻酔注射をして痛みを和らげます。それで痛みが取れる人もいますが、なかには定期的に注射が必要となる人もいます。また、痛みが取れると肩甲骨や胸郭、肩関節のトレーニングによって周囲の筋肉を鍛え、断裂した筋肉を補うリハビリが必要となります。こうした保存治療では改善しない場合は、手術を受けることもできます」(水井氏)

 手術は、数カ所の穴を開けて関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入して治療する方法と、皮膚を小さく切って実際に断裂した腱板を見ながら治療する方法がある。手術後は1カ月程度、肩を固定し、その後2~3カ月リハビリテーションを行うのが一般的だ。

 心当たりがある人は、まずは整形外科で診てもらおう。間違っても病院の前にマッサージに行ったりしないこと。症状が悪くなることもある。

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