ファイザーやモデルナ社のmRNAワクチンは遺伝子情報をもとにしたワクチンだから、生ワクチンなどに比べればリスクは低いとされる。
【Q】世界での主流は「デルタ株」になっている。感染が再拡大している英国の国家統計局の統計(6月12日時点)によると人口の540人に1人が感染していて、そのほとんどがデルタ株によるものだという。デルタ株にワクチンはどう対応すべきか?
【A】「デルタ型、従来型、アルファ型(イギリス型)の3つの型の遺伝子情報を混合してワクチンをつくれば、ほぼ収束に向かってくると思われます。理論的には最も簡単な方法で、メーカー側もおそらく多くの症例を検討できるインドなどでそのⅢ相の臨床試験をやっていると考えられます。ウイルス感染症が減るほど、新たに発生する変異型も確率的には減少していくので、勢力は衰えると思います」
新型コロナワクチンの疑問に答える