私たちの体の中には、炎症が起きたときに炎症の原因をオフにする“スイッチ”があります。健康な状態だと炎症が起きるとスイッチをオフにできるのですが、自己炎症を起こす人はなぜかこのスイッチが機能しなくなり、“スイッチオン”状態が続き、症状が悪化していくのです。
治療法には外科的治療、内科的治療があります。炎症が悪化して座るのもつらいとか衣服が肌に触れるだけでも痛いという場合は、手術でひどくなった部分を取り除きます。内科的治療だと抗菌薬や注射、服用薬、塗り薬といった治療法があります。どれも保険適用でできる治療法です。
薬を使うことで、確実に改善される患者さんが多いのですが、疾患の部位を人前で見せたくないことや、疾患名を知らないため、人知れず悩んでいる人もいると思います。汗をかきやすいところになかなか治らないおできがある人は、皮膚科の先生に相談してみてください。
▽日本大学医学部付属板橋病院皮膚科病棟医長・葉山惟大医師(皮膚科専門医)
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