50代のダイエット 10キロ減に成功するも不調なのはなぜ?

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「低血糖の症状の出方は人によって異なります。血糖が低くなると、血糖を上げようと副腎からアドレナリンが出るため、攻撃的になりイライラして周囲に当たり散らす人もいます。また、体全体の糖質の20~30%は脳で消費されるため、極端な血糖の不足は、うつ症状や無気力、倦怠感につながることもあります」(水井氏)

■筋肉をつけるには炭水化物も食べなきゃダメ

 低血糖だと筋肉も疲れやすくなる。愛国学園短大非常勤講師で管理栄養士の古谷彰子氏が言う。

「筋肉は体を支えたり動かすだけでなく、血液中の糖質(グルコース)を筋グリコーゲンとして取り込むことでエネルギーを貯蔵し、血糖を調整する働きがあります。筋肉を動かすときは、筋グリコーゲンを分解してエネルギーをつくります。このとき、乳酸とともに水素がつくられます。その結果、筋肉に蓄えられた筋グリコーゲンの減少と水素による体の酸化で筋肉疲労が起きるのです。極端な低糖質ダイエットで筋肉が疲れるのは、このためです」

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