そもそも1日1万歩に科学的根拠はない。宣伝用の言葉が健康常識と勘違いされているだけだ。
では、どうすればいいのか? 古谷氏は「ダイエットをするときこそ、いつも以上にミネラルやビタミンを含め栄養素の取り方に気を配る必要があります。とくに、運動後は炭水化物をまったく取らないのではなく、良質なタンパク質と一緒に取りましょう。筋肉の回復効果が上がることがわかっています」と言う。
とはいえ、一般の人がダイエットについての栄養を理解するのは難しい。
「だからこそダイエットは、それに詳しいトレーナーが必要です。私は彼らのアドバイスに従って1回1時間、週3回ジムで運動し、食事の取り方を教わることで健康的にやせられたのです」(水井氏)
ダイエットは体を変えることであり、命に関わる一大事。何の準備もなしに、軽い気持ちで手を出すべきものではないのだ。