■卵巣年齢を表すAMHとは?
問診が終わると、不妊症のスクリーニング検査を行うのが一般的です。その中で、卵巣機能を反映する「AMH(抗ミュラー管ホルモン)」というホルモンが広く測られています。これは発育途中の卵胞(前胞状卵胞)から分泌されているホルモンで、あとどれくらい卵巣の中に卵子が残っているか、いわゆる「卵巣年齢」を表すと言われています。卵子の数は加齢とともに減っていき、AMHも徐々に低下していきます。ただ個人差も大きく、中には20代の患者さんでも40歳後半のAMH値を示す方もおられます。
■不妊の検査は夫婦で
不妊検査には、AMH以外にもホルモン値の採血や、子宮の形と卵管の通りを確認する子宮卵管造影検査、超音波で卵胞が育っているかを確認する排卵検査、子宮に入った精子がしっかりと運動しているかどうかを調べるフーナーテストなどがあります。これらはすべて女性側の原因を調べるものですが、不妊原因の半数は男性因子が占めており、女性だけが検査するのではなく男性も精液検査を必ず一度は行うことをおすすめします。
女性の不妊治療で何が行われているのか