ワクチン接種後死亡556件で厚労省が「無関係」とした7例の中身

新型コロナウイルスワクチン接種の様子(代表撮影)

⑤81歳女性は、5月31日に1回目を接種。6月3日に亡くなった。糖尿病の基礎疾患以外に右側に乳がん手術歴があった。報告医は心臓死と判断。ワクチン接種以外の因果関係有りとして高血圧と2型糖尿病を挙げた。専門家はワクチン接種との因果関係について6月23日以前はβとしたが、7月7日では高血圧についてはβ、心肺停止及び心臓死はγとした。

⑥86歳男性は、5月24日に1回目接種して5月28日に亡くなった。認知症、2型糖尿病、低アルブミン血症、貧血があり、1月から誤嚥が強く低栄養だった。報告医は死因等について不明としたが、ワクチン接種以外の要因として誤嚥性肺炎を挙げた。専門家はその後、誤嚥は原病とはいえず、肺炎は他の要因の可能性がある、と判断。誤嚥性肺炎と呼吸停止をβ、血中ブドウ糖の減少をγとした。

⑦87歳女性は5月24日に1回目を接種。6月8日に亡くなった。部大動脈瘤の手術歴があり、高血圧、両側下肢閉塞性動脈硬化症、陳旧制心筋梗塞の基礎疾患があった。報告医はワクチン以外の他要因の因果関係として胸部大動脈解離を挙げ、ワクチンとの因果関係は評価不能とした。6月23日までの専門家の評価はγだったが、7月7日時点では大動脈乖離をβとした。

 なお厚労省は今回の報告でファイザー社製について「α」1件、「β」7件、「γ」451件とした。モデルナ社製については2件の死亡事故のうち94歳男性のケースではγ、55歳男性は評価中となっている。

3 / 3 ページ

関連記事