認知症を予防する補聴器のすべて

軽度難聴でも放置すれば認知機能が7歳年上の人と同程度に

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただ、自分に合った補聴器を選ぶには、難聴の正しい診断と、それに基づいた補聴器の的確な使用が不可欠。さらには、補聴器を装着した後、一定期間、聴覚トレーニングを行うことも必要となります。

 このトレーニングではスピーカーから音を出して、どの音が、どのくらいの大きさの時に聞こえるかを調べます。数値で結果が出るのでモチベーションも上がりますし、目標ができると、早く補聴器に慣れて、毎日着けるようになりたいという気持ちにもなります。

 もし耳が遠くなったと思ったら、認知症対策の観点からも、補聴器を着けることを考えてみてはいかがでしょうか。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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