独白 愉快な“病人”たち

足だけでなく右手まで…松前ひろ子さん変形性股関節症との苦闘

松前ひろ子さん(C)日刊ゲンダイ

 その翌日からは歩行器を使っての歩行。その後は徐々に歩行器なしで歩き、毎食後1000歩、20分ほど歩くことを心掛けました。リハビリ室では、つま先を麻痺させている萎縮した神経を伸ばすのが激痛でした。「先生、神経が切れそうです!」と悲鳴を上げたくらい。でも3~4日もすると痛くなくなり、「体ってすごいな」と思いました。

 1カ月で退院して、今は病院から紹介されたリハビリ専門病院に通っています。長年、痛みをかばいながら歩いていたクセもあるので、それを修正するまで時間がかかりそうです。9月には手根管症候群の手術も予定しています。

 主人を亡くして寂しいですけれど、おかげさまでたくさんの方に見守られていると感じます。ファンの方々からも事務所へたくさんお見舞いをいただきまして、決してひとりではないと思えました。だから、もうしばらく元気で歌い続けたい。一歩一歩、地道に頑張っていきます。

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