人生に勝つ性教育講座

ルネサンス期の“3大巨匠”ラファエロの悲恋と瀉血療法

バチカン美術館「ラファエロの間」/(C)PIXTA

 この絵のモデルは、婚礼の衣装を身にまとった「ヴェールを被る婦人の肖像」と同じパン屋の娘と言われています。女性の名はマルゲリータ・ルティ。彼女こそが本命の女性と言われています。「若い夫人の肖像」はラファエロが密かに描き、最後まで手放さなかったため遺品に埋もれ、発見が遅れたとされています。作品の右下には非売品であることを示す「E・I」のサインが入っていたそうです。

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尾上泰彦

尾上泰彦

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

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