■学生たちからの感想文を読んでみて
そんな講義の10日後に届いた学生からの感想を抜粋します。
「生きていることができている、それがどれほど価値があることなのか、心が震えました」
「心の底から死に向き合い、患者にとって支えとなったり、安らぎとなったりする言葉をかけられる医者に私はなれるだろうか。この疑問に医者になってから気づくのと、学生の間に考え始めるのとでは大きな違いがあるだろう」
「人間はどんな状況でも心のどこかで生きたいと思っている、というお考えは自分にとってはすごく新鮮でした」
「私は今まで、命や生死についてよく考えてきた。でもこの話題は重くて、友達や家族と話すことはなかなかできなかった。だから先生がいらしてみんなで命について考えた時間はとても意義深く、尊いものだと感じた」
がんと向き合い生きていく