なんともすさまじい話ですが、現実にありそうなことでもあります。HIVが騒がれた頃、行きずりの女性と一夜を共にした男性がふと目覚めると、女性の姿はなく、鏡台の鏡に口紅で「エイズの世界にようこそ」と書かれていてゾッとした…なんて都市伝説があったことを思い出します。
作者のモーパッサンは代表作の「女の一生」をはじめ、42歳で亡くなるまでに300を越す中短編、6編の長編、3冊の旅行記、250に及ぶ時評文、共作を含め2編の戯曲を残した作家です。若い頃に普仏戦争に従軍し、敗走の経験があり、従軍中の体験を元にした作品を数多く残しています。「二十九号の寝台」はそのひとつです。
人生に勝つ性教育講座