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コロナ禍で若い人にも増加 帯状疱疹を後遺症なく治すには

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 昔は子供が水ぼうそうにかかる病気だったため、子供と同居する大人では水ぼうそうウイルスに対する耐性がありました。ところが、近年、子供の数が減り、子供と同居する世帯も減ったため、水ぼうそうウイルスに触れる機会が少なくなり免疫が維持できなくなっています。それが若い年代での患者数増加につながっているとも考えられています。また、水痘ワクチンが義務化され子供の水痘が減ったのも大きな原因と考えられています。

 インフルエンザや風邪が寒い季節に蔓延しやすくなるのに対して、帯状疱疹は暑い季節にも発症しやすいのが特徴です。

 前述の通り、帯状疱疹の初期の症状はピリピリとした痛みで、体の左右のどちらかに出るのが特徴的です。多くは胸やお腹回り、首、顔に症状が表れます。最初は小さな水疱が出ますが、治療をせずに放っておくと、水疱の範囲が広がり、全身に散らばることもあります。こうなると痛みも相当強くなって、患部が衣服に当たるだけでも激しい痛みが生じるようになります。

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葉山惟大

葉山惟大

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